先日、定年退職される方への贈り物として、書作品のご依頼をいただきました。
ご依頼の内容は以下の通りでした:
- ヤマメ釣りが大好きな方なので、ヤマメの絵を入れてほしい
- 「晴耕雨読」の言葉を「晴釣雨読」へとアレンジ
- 形式は色紙作品で
- 掛け軸が理想だが、納期の都合上、吊り下げられる仕様に
- 熱い心をお持ちでありながら、奥ゆかしさもある方とのこと

掛け軸は通常、製作に最低でも3週間を要するため、今回は時間の都合から、雰囲気を掛け軸に近づけた吊り下げ型の仕立てをご提案させていただきました。
ヤマメについては、私は魚に詳しくなく…お写真や特徴を送っていただき、そこから何度もスケッチを重ね、練習を重ねました。字よりもむしろ絵のほうが不安で、仕上がるまで試行錯誤の連続でした。
作品づくりは、いつも「この一枚に想いを込めて」と集中して臨みますが、「もっと良いものが描けるかもしれない」と、結果的に10枚以上書いてしまうことも。そこから厳選して、納得のいく1点を仕上げました。
私は、アート書道というスタイルを通じて「想いを形にする」ことを大切にしています。古典書道の学びも生かし、文字の美しさを大切にしながら、現代的な感性も加えて作品を制作しております。
後日、お渡しされた際のご報告をいただきました。
「とても喜んでいただけました」
「他の社員の方にも“素晴らしい贈り物ですね”と言われ、鼻高々でした」
「美苑さんにお願いして本当に良かったです」
そのお言葉に、胸が熱くなりました。嬉しい、という言葉では言い表せないほどの感謝と感動です。
作品のお写真もお送りいただき、心より光栄に思っております。
このような人生の節目に、私の書を贈り物として選んでいただけたことに、改めて深く感謝申し上げます。
もっと良い作品を届けられるよう、これからも真摯に向き合ってまいります。
書道に出会えたこと、本当に良かったと感じています。

